昭和41(1966)年車が好きだった24歳の前社長井上蔚美が自宅の隣で始めた整備工場が私たち、井上自動車のはじまりです。

昭和40年代(1960年代)、まだまだ車は特別なものでした。田村十字路から平塚駅までは信号も数えるほどしかなく、道路も舗装されていないところがほとんどだった、という話です。

整備の仕事を始めたものの、そもそも車を持っている人が少ない時代、仕事が少なく、このままでは食べていけないかもしれない。車を使う商売を自分でやれば、整備の仕事もできる、と思い立ってはじめたタクシー会社、それが今の神田交通です。

ひとりでやっていた工場を有限会社、株式会社へと組織変更し、認証工場、指定工場へと成長させました。バブル期には3~4年で新車に乗り替えるような人も多く、1年に100台新車を売ったこともあったようです。そんな前社長も令和のはじまりとともにこの世を去りました。

令和元(2019)年11月、前社長の次男井上彰浩が後を継ぎ、新体制で再スタートしました。私たちの使命は、車の魅力を伝え、継続的に安全な乗り物として存在させていく、最終的には車に乗るお客様の命を守ることだと考えています。

車は、新車のうちからしっかりと整備し続ければ、20年30年と長く乗り続けることも可能です。また最新の車には、自動運転の機能も少しずつ導入されています。今まで以上に楽に、快適にドライブできる素晴らしいものです。このようなことをみなさまへお伝えしながら、車を安全に、快適に、楽しく乗っていただくためのお手伝いができれば幸いです。