皆さんこんにちは。本日は弊社の兄弟会社神田交通の大型バス、三菱ふそうエアロエース(QRG-MS96VP)の6R10エンジンからのオイル漏れ修理の作業を紹介したいと思います。
今日のターゲットはこちら
K-29号車ちゃん!見慣れた可愛い顔の観光バス( ´艸`)
現行型は一新されてイカチー顔になってるんですが、そちらはまたの機会に紹介しますね(笑)
さて、問題のオイル漏れはどこからかというと…
エンジンの下部、中のオイルが溜まるお皿でオイルパンと呼ばれる部分のエンジン中腹部の繋がる継ぎ目の部分からのオイル漏れです。
ここの継ぎ目にはガスケットと呼ばれる密閉するシールが入っているのですが、これの不良でオイル漏れをしているので交換していきたいと思います。
ちなみにオイルパンガスケットの部品の画像…
おわかりいただけただろうか…ドラム缶に写る女性の髪n…
ってのは冗談で(笑)この大きさ!赤いのはドラム缶です。ペール缶じゃないですよ😳
さすがに大型バスのエンジンのものだけあって馬鹿でかいです。大型トラック等も同じエンジンなんですよ。
まずはオイルパンに溜まってるオイルを抜いていきます。
中には35リッター以上オイルが入ってますので、抜かずに降ろしてひっくり返した日には大惨事ですね😱
冷却水の通るパイプが一部被っているため、外さなくてはならないのでラジエーターからクーラント液を抜いていきます。
こちらもオイル以上に入っているのですが、まだ水浴びには少し早いので抜いておきたいと思います(笑)
それでは外していきます。
まずはオイルパンの下に跨っているメンバーとウォーターパイプを外します。
オイルパンに付属しているセンサーやゲージを切り離して取付けボルトを外していきます。
もちろん担いで降ろせる様な代物ではないのでミッションジャッキを使って降ろしていきます。
降りました。でかい&変な形(笑)
バスは後ろにエンジンを積んでるため、地面に擦らないように底面を上げなくてはならないため横方向にのびているのでしょう。トラックはこうはなっていません。
下から見上げた画像。
外したついでにやらなくてはならない作業があるんです。画像の赤丸の部品。これはオイルストレーナーとオイルポンプからエンジン各部にオイルを圧送するパイプラインなんですが、これのオイルシール類を交換しないといけないんです。
外していきます。
ドバーっと滝の様にオイルが降ってきます(笑)
赤丸がオイルポンプです。
外れたストレーナー。このパイピングのOリングと接続部のシールを変えていきます。
ぬ……抜けぬぅあい………!
結局プーラーとスライディングハンマーでやっつけてやりました(笑)
キレイキレイにしていきます。
新品のOリングを組んでいきます。
ちなみに何故オイル漏れ修理なのにこんなとこまで交換しないといけないかといいますと、このシールが劣化すると、オイルポンプの油圧がこのシールから逃げてしまい、エンジン全体にオイルが廻らなくなって最悪の場合エンジンが焼き付いてしまうことがあるんです。
普通はやらない作業なんですが、このエンジン特有の症状の様なので、オイルパンを外したついでに交換しています。
新品のOリングも付けたので組み付けていきます。
各所綺麗に清掃します。
ちなみにオイルパンを留めてるこのボルト
シールワッシャーと一体物になっているので丸ごと交換します。
液体ガスケットも全周塗布していきます。
キチンとトルク締めしていきます。
後は廻りの部品を組み付けて、高温スチームで綺麗に洗い流した後エンジンオイルを補給して、冷却水も補給しエアー抜きをしたら完成です!(^^)!
画像いっぱいで長くなりましたが、こんな一日の作業の一幕でした。
というわけで車の修理作業や車検点検整備は安心安全、確実丁寧な整備作業の湘南平塚井上自動車へ宜しくお願い致します🤗